GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

星原 隆志×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.47

星原 隆志×高嶋 ちさ子

2015.09.14

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライ ベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、南蛮銀圓亭を含む様々な飲食店を手がける「株式会社カリオカ」の代表取締役社長、星原隆志さんです。

オーダーを受けてからお肉を叩くなど、手間をかけて美味しいひと皿を提供

高嶋さん
南蛮銀圓亭さんの看板メニューは何ですか?
星原さん
ビーフシチューやタンシチューなどの煮込み料理が自慢です。ハンバーグやメンチカツもオーダーいただいてから肉を叩いて作っていますので、美味しいですよ。
高嶋さん
ほほう!さすが銀座の洋食屋さん。手間がかかっているんですね。メニューを見ると、ハンバーグにも「調理にお時間を頂戴します」と書かれていましたが、牛肉をミンチする工程から作るという意味だったんですね。
星原さん
はい、洋食は日本人に馴染みの深いメニューが多いですが、職人が素材を吟味し、手間を惜しまずに丁寧におつくりしています。当たり前のものがきちんと美味しいと思ってもらえるよう、一品一品こだわりを持って作っています。
高嶋さん
メニューは創業当時から変わっていないのですか?
星原さん
定番の洋食メニューは変わりありません。季節により食材には変化がありますので、それらを見極め、同じ味を提供しつづけることに価値があるのだと思います。もちろん新メニューへの挑戦もしていますが、変わらぬ価値があるからこそできるものだと思います。
高嶋さん
そうなんですね。昔からの常連さんも多いんですか?
星原さん
ありがたいことに長年通ってくださる方は多いです。常連さんになると、カウンター席でシェフと会話をしながらお食事を召し上がる方も多いですね。
高嶋さん
いいですね。下の階にはバーがあるんですよね。
星原さん
はい。食前酒や食後酒をお楽しみいただけるオーセンティックバーです。南蛮銀圓亭のメニューもバーでオーダーできますので、お酒主体でゆったりと過ごしたいという方におすすめです。
看板メニューのビーフシチュー

看板メニューのビーフシチュー

銀座という町の価値を高めるべく、一流にこだわり続けたい

高嶋さん
最後に銀座への思いを教えていただけますか?
星原さん
銀座には昔からの老舗がたくさんありますので、創業80年というのはまだまだ新参者。せっかく銀座という一流の街で商売をさせていただいていますので、弊社も一流というものにこだわって続けていきたいと思っています。洋食やバーなど日本の食文化を世界に紹介するお役に立ちたいと思います。
高嶋さん
星原さんご自身はどのように銀座での商売に関わっていきたいですか?
星原さん
そうですね、人が自ら成長する環境を整えることが私の仕事だと思っています。弊社には、入社以来50年勤めている従業員もおりますし、じっくり人を育てることがいかに大切かを身にしみて感じています。そこらへんで手を抜きますと、将来につながりません。料理と同じで、「手間を惜しまず丁寧に」をモットーとして仕事にたずさわり、銀座という街の価値を高める存在になることを目標に、銀座で商売を続けていきたいです。
高嶋さん
銀座の若手経営者の会「銀実会」にも関わってらっしゃるそうですね。
星原さん
はい、40歳までの会ですので今年で引退なのですが、最後となる今年は特に力を入れております。これまで先輩から教えて頂いたものを、後輩のみんなに引き継ぐのが役目だと思っています。
高嶋さん
星原さんのように銀座には、町を愛している方たちがたくさんいて、今後も銀座がますます盛り上がりそうですね。

高嶋 ちさ子

ヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンを始め、海外で活躍後、日本に本拠地を移し、全国各地でコンサートを行っている。現在は、演奏活動を中心としながらも、テレビやラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場はさらに広がりを見せている。

高嶋ちさ子オフィシャルウェブサイト

星原 隆志

2008年に父親である先代が他界したのを機に後を継ぎ、株式会社カリオカ・代表取締役社長に就任。趣味は茶道、ゴルフ。5歳の男の子の父でもあり、子育ても楽しみのひとつ。休日は家族を最優先に時間を作り、息子さんの日々の成長を見守っている。

「南蛮銀圓亭」ウェブサイト
「株式会社カリオカ」ウェブサイト

取材・文:高橋瑞穂 取材場所:南蛮銀圓亭

高嶋 ちさ子 ニューアルバム「Strings on Fire」 絶賛発売中!

高嶋ちさ子待望のニューアルバム「Strings on Fire」がリリース!
今作は次男(6歳)のチェロと共演した「いつか二人で」を含め3曲オリジナル作品を収録。それ以外にもクラシックのスタンダードナンバーなど珠玉の全12曲収録。
大人気漫画「NARUTO -ナルト-」の作者・岸本斉史氏による描き下ろしスペシャル・ジャケットが封入。
20th Anniversaryを迎えた、色物ではない“本物”のヴァイオリニスト高嶋ちさ子の新境地とも言える移籍2ndアルバム堂々完成。

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