GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

矢野 正隆×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.71

矢野 正隆×高嶋 ちさ子

2017.10.01

バイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんがゲストの方に、銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、フランス料理の老舗レストラン「銀座レカン」を運営する株式会社セーキの代表取締役会長、矢野正隆さんです。

サービスの信条は「今日の満足、明日の不満足」

高嶋さん
サービスへのこだわりを教えてください。
矢野さん
私がよく言うのは、「今日の満足、明日の不満足」。レストランという非日常の時間をサービスしているわけですから、前回と同じではダメなんです。何十年も続けて通ってくださるお客様も多いので、お客様の期待を裏切らないことが何より大切だと思っています。
高嶋さん
私もこういう素敵な店に行きたいとは思うんですけど、どうしても場違いな感じがして気後れしちゃいそうなんですが……。
矢野さん
一流店は敷居が高そうに思えますが、なじみになればとても落ち着くものです。夜はカップルでのご来店が多いですが、ランチタイムはとくに若い女性も多いですよ。
高嶋さん
主人に連れて来てもらいたいですね!

どんどん変化し続ける銀座で、切磋琢磨していきたい

高嶋さん
矢野さんにとって、銀座はどのような街でしょうか。
矢野さん
銀座はここ最近新しい商業施設がオープンしましたが、昔ながらの老舗店や伝統ある劇場もあって、非常に多様性がある街ですね。時代とともにどんどん変化していくのを肌で感じられるところが魅力的で面白いです。現在のように高級ブランド店が軒を連ねるようになったのは、バブル崩壊後ですからね。それ以前は銀行が多かったんですよ。
高嶋さん
そうなんですか!?
矢野さん
そうなんですよ。今、銀座3丁目の交差点にあるアップルストアは、元は銀行でしたからね。15時以降はどこの銀行もクローズしてしまうので、少し寂しい雰囲気もありました。
高嶋さん
そんな移り変わりの激しい銀座で、どんなお店でありたいですか?
矢野さん
我々も老舗と言っていただけることもありますが、確かに街のフレンチレストランとしてはそうかもしれません。しかし、周りを見ると100年以上の伝統と歴史のあるお店ばかりですから、まだ創業40余年目の私どもはひよっこです。銀座は競争が激しいし、厳しい目を持ったお客様が多いので、やりがいがあるのも事実です。5年、10年、30年とお客様に支持していただけるように、切磋琢磨していきたいですね。
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高嶋 ちさ子

ヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンを始め、海外で活躍後、日本に本拠地を移し、全国各地でコンサートを行っている。現在は、演奏活動を中心としながらも、テレビやラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場はさらに広がりを見せている。

高嶋ちさ子オフィシャルウェブサイト

矢野 正隆

株式会社セーキ代表取締役会長。1967年、東京日産自動車販売株式会社入社。1972年、株式会社セーキへ。趣味は食べ歩きと旅行。

取材・文:岡井美絹子 取材場所:銀座レカン

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