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原 信司×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.4

原 信司×高嶋 ちさ子

2012.01.01

バイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんがゲストの方に、銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、和装履物屋「銀座与板屋」の5代目、老舗の看板を背負う原信司さんです。

メーカーの営業をやっていた時代もあったんです。

高嶋さん
与板屋さんの歴史について教えてください。
原さん 
初代が新潟県長岡市の与板町から出てきて履物屋を始めたのが原点です。もう134年前になりますね。
高嶋さん
お店はずっとここの場所なんですか?
原さん 
そうですね。聞くところによると、当時はペンペン草なんか生えているような所だったそうです。
高嶋さん
何歳でこの道に入られたんですか?
原さん 
29歳のときに入りまして、もう10年になりますね。私で5代目になります。
高嶋さん
迷いはなかったんですか?
原さん 
う~ん、そうですね。実は学校を卒業してからしばらくは普通に就職していたんですよ。食品メーカーで営業をやっていたんです。
高嶋さん
そうだったんですか!
原さん 
で、7年ほど経って、やっぱり商売がしたいなと思ったんです。
高嶋さん
その間、お父様からのプレッシャーはなかったんですか?
原さん 
何も言われなかったんですが、心配はしていたと思います。逆に言われなくてよかったですね。
高嶋さん
銀座にはほかに何軒くらい履物屋さんがあるんでしょうか?
原さん 
5軒ほどですね。専門店となると今では数少なくなりましたが、昔から履物屋の文化は江戸と言われていますね。江戸は履き道楽、大阪は食い道楽、なんて言われてましたね。
高嶋さん
与板屋さんが考案された商品はありますか?
原さん 
「地下付け(じかづけ)」といって、かかとの厚さが大変薄いエナメル草履があります。かかとの高さが変わるだけで、ぐっと小粋な感じになるんですよ。

銀座与板屋の「地下付け」

店先に職人がいて、すぐに対応できるのが自慢です。

高嶋さん
与板屋さんでは、足に合わせて草履をオーダーできるそうですね。
原さん 
足の大きさをとっても、同じ23㎝でも足の甲が高かったり幅が広かったり、お客様によっていろいろですから、ぴったり合うものをお作りしています。また、草履は台と花緒が別になっているので、組み合わせ次第で完全にオリジナルのものができますね。
高嶋さん
いま、こちらには職人さんは何人くらいいらっしゃるんですか?
原さん 
私を含めて3名です。私のお店では、常に店先に職人がいるというのが自慢なんです。なので、履物をお預かりすることなく、その場ですぐに対応できるんです。こういうお店はなかなかないと思います。
高嶋さん
それは素晴らしいですね。だってみなさん忙しいですから。何度もお店に足を運ぶのは大変ですもんね。
原さん 
何日間もお待たせするのは申し訳ないですからね。
高嶋さん
でも、昔ながらのこういうお店が、こんな風に迅速に対応して下さるなんて意外でした。
原さん 
対面ありきの商売だと思っているんです。その場で履いていただいて足に合うように調節するということを大切にしています。
高嶋さん
長年通っていらっしゃる方も多いんですか?
原さん 
そうですね。私が生まれる前からのお客様もいらっしゃいますし、親子でお買いものに来て下さる方も多いです。ありがたいことですね。

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