GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

石倉 悠吉×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.31

石倉 悠吉×高嶋 ちさ子

2014.04.01

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、ハンブルグステーキで有名な「つばめグリル」の代表取締役社長 石倉悠吉さんです。

国産牛1頭買いのフレッシュな赤身肉を提供する「つばめや」

高嶋さん
今お邪魔させていただいている「つばめや」は、いつオープンされたんですか?
石倉さん
去年2013年の10月ですね。つばめグリルとはコンセプトもメニューも違っていて、こちらは牛肉の赤身をおいしくいただこうというお店なんです。牛肉100%のパテを使ったハンバーガーなんかもありますよ。いろいろな部位の塊肉をリーズナブルに提供できるのは、国産牛1頭買いでやっているからこその強みですね。肉を冷凍するところも多いみたいですが、うちではやりません。
高嶋さん
そうなんですか? 食べたいな~!
石倉さん
もちろん冷凍品はありません。うちは1日に約2頭買いますからね。
高嶋さん
私、実は昨日360gのステーキを食べました。お肉がないと生きていけないです。とくにザブトンが好きで…。わざわざ取り寄せているくらいです。
石倉さん
ちゃんとした牛肉だと、パワーが出るし翌朝もスッキリしますからね。ちょうど料理ができあがりましたので、どうぞお召し上がりください。こちらは黒毛和牛の『赤身 塊肉グリル』になります。
高嶋さん
きゃ~!ほんとうれしい!ありがとうございます。
石倉さん
こちらのステーキソースでどうぞ。お好みで西洋わさび、柚子こしょう、辛子などでお召し上がり下さい。
高嶋さん
これまでのつばめグリルとは全然イメージが違いますね。やる気が出てきました(笑)。う~ん、めちゃくちゃおいしいです!
石倉さん
しっかり肉の味がするでしょう?
高嶋さん
噛んでも噛んでも、濃厚な肉の味がしますね。これがいわゆる霜降り肉だと、一瞬で口の中でとけてしまって、後味に脂が残ったりするんですけど、これは本当においしいです!

「仲間に恥ずかしくない商売を重ねて行ったのが銀座だよ」の言葉をいつも心に

高嶋さん
最後に、銀座に対するメッセージをいただけますでしょうか。
石倉さん 
先ほどもお話させていただきましたが、谷澤さんのお祖父様におっしゃっていただいた「仲間に恥ずかしくない商売を重ねて行ったのが銀座だよ」という言葉をみんなで大切にしなきゃいけないなと思います。

うちの祖父もそうですが、みなさん銀座に憧れて出てきたわけですよ。そして昔も今も変わらず、新しい方が絶えず銀座にいらっしゃるんです。そしてまた我々も、新しくきた方から学ばせていただいています。この活気がずっと続いてほしいですね。私は、銀座にある360店舗で構成されている、銀座料理飲食業組合の理事長もやっていますが、メンバーは老舗の店ばかりじゃなくて、何年か前に脱サラしてバーを始めた方も一員です。他の街からすると、いろいろな方を受け入れているほうかなと思います。
高嶋さん
でも、入れ替わりも激しいですよね…。商売って難しいなと思います。
石倉さん
そうなんです。そもそもこの街に来る方というのは大体ある程度成功している人なんですが、不思議とそのままのスタイルだと自然に淘汰されてしまうんです。どこかで銀座らしさというか、銀座の文化と溶け合うということが必要なんでしょうね。

次回のゲストは……?

高嶋さん
次回のゲストをご紹介いただけますか?
石倉さん
靖山画廊の代表 山田聖子さんです。銀座で行なわれる画廊イベントなどにも参加され、日本のアート界を盛り上げるために精力的に尽力されている方です。アートに関する興味深いお話が聞けるのではないでしょうか。

高嶋 ちさ子

ヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンを始め、海外で活躍後、日本に本拠地を移し、全国各地でコンサートを行っている。現在は、演奏活動を中心としながらも、テレビやラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場はさらに広がりを見せている。

高嶋ちさ子オフィシャルウェブサイト

石倉 悠吉

1930年創業の「つばめグリル」代表取締役社長。創業以来、手間を惜しまず素材のおいしさを大切にした本物を提供し続ける洋食店。銀座料理飲食業組合の理事長も務め、日々銀座の活性化を目指している。趣味はゴルフや鉄道の模型作り。お孫さんと一緒に鉄道模型で遊ぶこともあるとか。

「つばめグリル」ウェブサイト
「つばめや」ウェブサイト

取材・文:岡井美絹子  取材場所:つばめや

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