GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

谷 善樹×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.9

谷 善樹×高嶋 ちさ子

2012.06.10

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんがゲストの方に、銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、フレンチ、イタリアン、中国料理、日本料理など、さまざまなジャンルの料理で魅了する「三笠会館」の代表取締役社長、谷善樹さんです。

教室からずっと窓の外を眺めているような子供だった。

高嶋さん
どのような少年時代を過ごされたのですか?
谷さん 
僕は小学校のとき、教室からずっと窓の外を眺めているような子供だったんです。先生に、「何を見ているの?」って聞かれて、「あの山から鹿が出てくるかもしれないから」って言ったらしいんです。全然覚えてないですけど(笑)。あとはかたつむりをポケットにいっぱい入れて、転んだりして……(笑)。
高嶋さん
イヤ~(笑)!!  けっこうやんちゃなお子さんだったのですね。それが今ではこんなに立派になられて……。私にも息子がいるので励みになります(笑)。
ところで、お休みの日はどのように過ごされていらっしゃるのですか?
谷さん 
アウトドアですね。小学校の先生に勧められて、山に登ったり、海に行ったり、その頃からアウトドアが好きになりましたね。冬のスポーツというと、スキーが好きですね。マスターズの大会なんかにも出場しています。この間は世界マスターズに出て、12位とかでした。
高嶋さん
すごいですね!
谷さん 
もっとすごいのは、うちの奥さんで、金、銀、金。よく考えたら世界一ってことでした(笑)。
高嶋さん
えー!? ご夫婦そろってすごいですね。冬はスキーで、夏は何を?
谷さん 
ゴルフと、あとは、学生時代に真剣にやっていたのはヨットのオーシャンレース。今は自転車もやっています。
高嶋さん
本当にアウトドアがお好きなのですね。

三笠会館2階 フランス料理 「榛名」の店内

街を創っている人たちの理念がにじみ出ている街にしたい。

谷さん 
僕はいま、〝銀座西並木通り会〟の会長をやっているんですが、他の街と違うことをやりたいなと思っていまして。かなりの予算を使って、歩道に御影石を敷きつめました。今度はみんなで共有できる理念を作りたいですね。そのためにも海外へ行って視野を広げ、銀座に来ていただける方に満足していただくには、どういう街がいいのか勉強をしていきたいと思い、そのための補助ができたらいいと考えています。
高嶋さん
理想とする街はありますか?
谷さん 
美しい街並みやいい店があるだけではなく、その後ろに街を創っている人たちの理念がにじみ出ている街がいいですね。
高嶋さん
銀座は私にとって、一億総庶民化になってほしくない街なのです。やはりちょっと洋服も気張って、おしゃれなものを着て行こうとか。
谷さん 
もちろんリラックスした格好もいいですが、メリハリがあるのも大事ですよね。お客様と街が協力して街になっていくわけですから、お互いを大切に思いやっていい街にしていきたいです。
高嶋さん
このシリーズで銀座の方々と対談させていただいているうちに、銀座という街は、ひとつの国みたいな一体感があるなあと思っています。お互い助け合ったり、ときには切磋琢磨したり、強い絆のようなものを感じますね。
谷さん 
刺激し合えるライバルはいた方がいいですからね。銀座には若い人たちが属している〝銀実会〟というのがあるんですが、非常に真面目に取り組んでくださっていますね。〝銀座の香り〟を受け継いでくれていて、銀座の宝だと思っています。

次回のゲストは……?

高嶋さん
次回のゲストをご紹介いただけますか?
谷さん 
世界的にも有名な銀座博品館の伊藤社長です。銀座博品館はおもちゃ屋として有名ですが、レストランや劇場があったりする、エンターテインメント複合施設なんです。楽しいお話が聞けると思いますよ。

高嶋 ちさ子

ヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンを始め、海外で活躍後、日本に本拠地を移し、全国各地でコンサートを行っている。現在は、演奏活動を中心としながらも、テレビやラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場はさらに広がりを見せている。

高嶋ちさ子オフィシャルウェブサイト

谷 善樹

株式会社三笠会館、代表取締役社長。老舗という安心感とともに、時代をリードする革新的な試みで業界をリードしている。現在は、生まれたばかりのお孫さんが可愛くて仕方がないとか。

「三笠会館」ウェブサイト

取材・文:岡井美絹子  取材場所:三笠会館

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