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安西 慶祐×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.18

安西 慶祐×高嶋 ちさ子

2013.03.01

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、江戸時代からの歴史があるハンドバッグ専門店「銀座大黒屋」の8代目、代表取締役社長の安西慶祐さんです。

江戸時代、初代が卵屋を開いたのが「銀座大黒屋」始まりでした。

高嶋さん
お店の創業はいつですか?
安西さん
1800年創業ですので、今年で213年目になります。僕は8代目になります。
高嶋さん
創業当時からずっとお店の場所は銀座ですか?
安西さん
はい、場所はずっと変わらず銀座です。ただ、もともとは鶏卵商で、そこから、乾物屋を経て、祖父の代で今のバッグ屋になったんです。卵屋だった時代は、江戸城にも卸していたと聞いています。
高嶋さん
江戸城ですか…!?すごいですね、歴史の深さを感じます。
安西さん
江戸東京博物館に行くと、明治初期の銀座5丁目の様子がわかる模型があるんですが、そこにもちゃんと「大黒屋」が建っています。そのころは恐らくうちがカツオブシ屋だった頃ですね。
高嶋さん
「銀座大黒屋」さんと言えば、バッグの専門として有名ですが、いろいろなお店を経て、今に至るんですね。
安西さん
はい、戦時中に物資がなくなってしまい、このあたりも燃えてしまったため、いったん店を閉めたんです。食材の入手が困難な時代でしたから、再開するために販売できるものは何かと考え、女性雑貨を扱うお店をはじめたのが始まりです。祖父の代で女性雑貨屋、父の代でバッグ屋という形へ特化していきました。

銀座大黒屋 店内

細かなデザインを職人さんへ伝え、オンリーワンの商品で勝負。

高嶋さん
「銀座大黒屋」さんは、ずっと銀座にお店を構えていらっしゃいますが、“銀座だから”という意識は持たれていますか?
安西さん
そうですね、銀座という街でいかに「うちらしさ」を出すか、ということは大切にしています。銀座は目の肥えたお客様が多いので、「これが流行っているから買おう」という方は少ないんです。みなさん自分の好みをしっかりと持っていらっしゃいますから。扱う商品も私自身の好みを大事にし、うちでしか買えないラインナップは常に意識しています。
高嶋さん
銀座にはたくさんお店がある分、差別化が大事ということですね。どのようなバッグが人気ですか?
安西さん
安定した人気があるのは、エナメル素材の細長いバッグですね。実はこれ、私がデザインしたものなんですが、バッグの内側に様々な北欧のファブリックを使用していて、外側のエナメルとの組み合わせが商品によって違うんです。
高嶋さん
安西さん自らデザインされているとはすごいですね。実際にモノを作ったりもするんですか?
安西さん
はい、簡単にデザインを形におこすことはあります。問屋さんや職人さんにお願いする際も、図に表すよりも、一度形をおこして渡した方がイメージを伝えやすいので。実は、10年前に、御徒町の職人養成学校へ2年ほど通ったんですよ。
高嶋さん
それは、素晴らしいですね。それなら、職人さんの気持ちに立ってお話しができるでしょうね。
安西さん
そうかもしれません。うちにも、革用のミシンと革を薄くする機械を置いていて、それでプロトタイプを作って職人さんに渡すようにしています。
高嶋さん
器用なんですね。私は裁縫がまるで苦手で、息子の幼稚園で必要なバッグは夫が作ってくれました。
安西さん
うちでも息子のバッグや幼稚園のスモッグは、すべて私が作っていますよ。一緒ですね(笑)!

安西さんデザインのエナメルバッグ

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