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永野 大輔×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.67

永野 大輔×高嶋 ちさ子

2017.06.01

バイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんがゲストの方に、銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、3月末をもってリニューアルのために一旦閉館となったソニービルの運営などを行う「ソニー企業株式会社」の代表取締役社長 永野大輔さんです。

ソニービルの跡地に「銀座の庭」が復活

高嶋さん
銀座のランドマークであり続けた「ソニービル」がリニューアルのために先日閉館されました。今後この場所はどうなるんですか?
永野さん
(資料を見せて)これが現在のソニービルです。来年の7月には一旦、建物はなくなります。
高嶋さん
建物がなくなると更地になりますよね?
永野さん
はい。そこを「銀座ソニーパーク」というフラットな公園にします。
高嶋さん
そうなんですね。その後もしばらくは公園のままに?
永野さん
はい。来年2018年の夏から東京オリンピックが終わる2020年の秋まで、その約2年半の間、数寄屋橋の交差点の一角は公園になります。その後、約2年をかけて新たなビルの建設をする予定です。
高嶋さん
銀座に新しく公園が誕生するんですね。
永野さん
そうです。この計画全体を、われわれは「銀座ソニーパーク プロジェクト」と呼んでいます。
高嶋さん
約2年半の間、公園にしておくのは、何か理由があるんですか?
永野さん
はい。ソニーには「人のやらないことをやる」という社是があるんです。現在、さまざまなビルが東京オリンピックに向けて建て替えを予定しています。だからソニーとしては、「他がやらないユニークなプロセスでの建て替えをする」という選択をしたわけです。
高嶋さん
なるほど。ソニーさんはたしかに、いつも他とはちょっと違うことをしていますもんね。
永野さん
冗談のような話なんですが、すべての発想の原点はそこにあるんです。さらにさかのぼって50年前、ビルを建てたとき、約10坪の土地を「ソニースクエア」というオープンスペースにしていた時代があることも関連しています。
高嶋さん
その頃と、今回の公園がつながっているわけですか?
永野さん
はい。当時は、銀座の一等地にソニースクエアという「屋外の公共広場」を作ることで、ソニービルが街に開かれた施設であることを目指しました。またそこが「銀座の街を歩いている人の憩いの場所になってほしい」という思いを込めて、創業者の一人である盛田はそのスペースを「銀座の庭」と呼んでいたんです。
高嶋さん
なるほど。今回の公園は、「銀座の庭」の復活なんですね!
永野さん
そうです!「今回は、もっと大きな庭を作ろう。となると公園だ」という話になったわけです。さらに、街に開かれた施設、というコンセプトも継承することにしました。こんな大胆なことは、建て替えのときにしかできませんから、このアイデアを社長の平井に提案したときも、「面白い。やろう!」と即決でした。

伝えたいのは、「ソニーが都会に公園を作るとこうなります」

高嶋さん
ビルの跡地を公園にするだなんて、“ソニーさんらしい”ですね。
永野さん
ただ、不動産業界の人からは「公園にしている間、なくなってしまう賃料はどうするの?」なんて声もありました。ですが、ソニービルというのは、そもそもソニーの情報発信基地なんですね。だから、ソニーらしさがそこから発信できていれば、カタチは重要ではないんです。
高嶋さん
たしかに、「すぐに建て替えない」というだけでも面白いですもんね。
永野さん
はい。おかげさまで、昨年6月にこのプロジェクトの計画を発表して以来、多くのメディアの皆さまに取り上げていただき、その広告効果というのは、非常に大きなものとなりました。
高嶋さん
すごいですね。
永野さん
ですから、現時点では「銀座ソニーパークプロジェクト」は、非常に順調に進んでいると言えます。
高嶋さん
でも、決して広いわけではないですよね?
永野さん
そうですね。面積的にはバスケットコートと同じくらいです。
高嶋さん
どんな風に使う予定なんですか?
永野さん
今回は、「ソニーが都会に公園を作るとこうなります」ということを、この場所で表現したいと思っているんです。
高嶋さん
それは楽しみです
永野さん
今回の公園を、われわれはプラットフォームと捉えています。
高嶋さん
そこを誰かが活用して、カタチを変えていく、ということですか?
永野さん
はい。例えば、スタート時点では皆さんがイメージする公園のように、ある程度の植栽は必要だと思っています。ですが、以降は単なる憩いの場になるのではなく、さまざまなアクティビティを通じて来場された方々に刺激を与えらえる場所になればと。
高嶋さん
へえ、面白い。となると、月によって姿が変わっていく、なんてことも?
永野さん
あるでしょうね。50年前はショールームだったから、「みなさんが商品を見に来る場所」だったわけですが、いまなら家電量販店でも商品は見られますし、ネットでも確認できる。となると、「ここに来る必然性」が必要になってきますよね?
高嶋さん
そのためには、「ここにしかないもの」があることが大事になる?
永野さん
そういうことです。きっと楽しい公園になりますよ。
高嶋さん
何だかわくわくします。
銀座ソニーパークプロジェクト イメージ

銀座ソニーパークプロジェクト イメージ

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