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オータムギンザ2018 バックストーリー

オータムギンザ2018 バックストーリー

秋の銀座では、通り沿いにみなさまをお迎えするオータムギンザのフラッグを掲げています。
本年のフラッグは日本画家・小村雪岱が銀座を題材として描いた画を使いました。
街歩きのときは、ぜひ通りの上も眺めてみてください。

小村雪岱と銀座

小村雪岱(こむらせったい・1887−1940)は、装丁・挿絵・舞台装置など、幅広い創作をした日本画家です。近年そのデザイン性から人気が高く、各所で展覧会が行われています。
1918年から5年間資生堂意匠部に在籍し、初代社長福原信三が編纂した本『銀座』(1921)の装丁と挿絵を担当しました。
また雪岱は、現在でも使われている企業文字「資生堂書体」の礎を築きました。優美であり、しなやかさと強さを兼ね備えたこの文字は、様々な形で資生堂の看板、商品や広告に使われ、資生堂のイメージを普遍化させることに貢献しています。

オータムギンザ2018では、本『銀座』のために雪岱が描いた挿絵を、各通りを彩るフラッグに掲げました。大正期、銀座を楽しむ娘たち。今、私たちは銀座から何を感じるのでしょう。
娘たちの図案は3種類。さらにもう一つ銀座のどこかに、雪岱が描いた「夜の銀座」のフラッグが隠れています。探してみてください。


『青柳』1941年頃 木版画

『おせん 傘』1937年 紙に墨

『もみじ』1935年 木版画

資生堂書体