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永井画廊

《永井画廊》鈴木淳也展

2025.09.04 - 2025.09.29

■2025年9月17日(水)-29日(月) 日曜休廊 10:00~18:00 (最終日~16:00まで)

遅れてきた大型新人、デビュー個展です。
絵画保存修復の仕事をメインとし、古今東西の名画に直接触れる機会を数多く得ることで、油絵の真髄を極め、
ご自身の絵画制作に活かされています。
2022年 「第5回佐藤一郎とその仲間たち展 テーマ:高橋由一へのオマージュ」で作品を初めて拝見し、
白亜地からしっかり重ねていく油絵技法、由一の代表作「鮭」の現代的解釈で描かれた作品「切り分けた鮭」に、
熟練の描写力という土台のうえに築かれた“揺るぎない美”を見ました。
対象の素材を完璧に揃えて、見たまま味覚もイメージしながら描いた食材を中心とした絵画14点を展示します。

また本展では実際の制作工程を写真、解説パネルで並べた様子をメタバースギャラリーでご覧頂き、
合わせてご来場者がスマートフォンで音声ガイドを聞くこともできます。
伝統的油絵の味わいを現代先端技術で鑑賞できる画期的展覧会、多くの皆様にご覧頂きたくご案内します。

永井龍之介

最近は静物,とくに我が家の手作りの料理や旬の食材を描いています.私にとって写実は,私の観察や解釈がどこまで実在に
近づけるかを試す挑戦です.そしてこのテーマには,「これは絵だから食べられないけど,美味しそうでしょッ」と
投げかける遊び心も込めています.
題材を問わず,私は必ず有色の地塗りを使います.写実表現では描く対象の明暗に従って描く必要があります.
白い地塗りに白い絵具で描くのは困難ですが,有色地を用いれば,最初から明部に白色絵具を効果的に配置できます.
この白色地から有色地への転換は16~17世紀に起こった大改革です.私は絵具の使い方もこの時代に倣って,明部は
不透明な絵具で強く,暗部は透明な絵具で軽やかに描き,油絵具の魅力を最大限に活かす写実表現を模索し続けています.

鈴木淳也

 


永井画廊
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