CSR

銀座ソーシャル映画祭

Ginza×CSR Vol.16 銀座ソーシャル映画祭

銀座ソーシャル映画祭
銀座から全国へ、社会問題を映画で共感

2014.08.21

「銀座×CSR」第16回で紹介させていただくのは、銀座を拠点に社会的なテーマのドキュメンタリー映画を上映し、来場者同士の意見交換の場を提供している「銀座ソーシャル映画祭」です。映画祭を主催する中越パルプ工業の西村修さん、片岡裕雅さん、高橋佳子さんほか、共催企業やボランティアスタッフの皆さんに話を伺いました。

ソーシャルマインドを高める場作り

  • ─ 「銀座ソーシャル映画祭」とは、どのようなイベントですか。
  • 中越パルプ工業 片岡裕雅さん(以下片岡さん):
    2013年から、食料廃棄問題を扱った「もったいない!」、介護問題に焦点をあてた「和ちゃんとオレ」、真の幸福について考える「happy~しあわせを探すあなたへ~」など、社会的なメッセージ性のあるドキュメンタリー映画を銀座で上映しています。上映後は、ゲストを招いたトークセッションや、食事とお酒を楽しみながらの交流会も行っています。
    当社の社員に対してCSRを浸透させる目的で始めた企画でしたが、今では社外からも非常に能力の高い協力者が集まってくれるようになりました。

    シータス&ゼネラルプレス 渡邉ゆかりさん(以下渡邉さん):
    私はCSRを中心とした企業向けコンサルティング会社に勤めていますが、企業だけではなく、より多くの人々に社会的課題を知ってもらう消費者教育の必要性を常々感じていました。また、自社の営業セミナーで培った、集客やイベント運営のノウハウも活かせるのではないかと思い、このプロジェクトに参加しました。

    船見千穂さん:
    私は、本業で映画作品に携わっているので、これまでの自主上映の知識が役立つと思い、ボランティアとして協力しています。それに、来場者の皆さんが楽しんでいる姿を見ることは、やはりワクワクしますね。
©Wadi Rum Films

中越パルプ工業 片岡裕雅さん

シータス&ゼネラルプレス 渡邉ゆかりさん

船見千穂さん

  • ─ 社会的課題への気付きを得るコンテンツとして、映画は最適ですね。
  • 赤熊敬子さん:
    映画は1時間半のパッケージになっているので、誰でも入りやすいのです。映像、音楽、言葉などの豊かな表現性と受動的な気楽さがあります。決まった答えはないので、観た人それぞれが考えを深められるのも良いですね。

    中越パルプ工業 高橋佳子さん:
    本だと1人でしか読めませんが、映画は多くの人と同じ時間を共有できます。映画館では映画を観終わった後、連れの人としか語り合えませんし、1人なら話すこともできず消化不良ですよね。銀座ソーシャル映画祭では、初めて会った複数の人と、映画を通して自分とは違った感性の発見や意見交換ができるのです。

    中越パルプ工業 西村修さん(以下西村さん):
    ただ映画を上映するだけでなく、そういった来場者同士がソーシャルマインドを高め合えるような、「交流の場作り」をすることが、この映画祭の存在価値だと思っています。

赤熊敬子さん

中越パルプ工業 高橋佳子さん

中越パルプ工業 西村修さん

銀座のブランディングにも

  • ─ 銀座の企業との連携も進んでいますね。
  • 片岡さん:
    これまでは、ホテルモントレ銀座様、コワーキングスペースの電源カフェbeez様などをお借りして上映させていただきました。
    9回目にあたる次回8月は、文祥堂様に開催場所をお借りします。10月に予定している記念すべき第10回開催は、銀座三越様にご協力いただけることになりました。
    銀座ソーシャル映画祭を「銀座から社会を良くするコンテンツ」としてとらえていただき、銀座の企業のCSRの一環として取り入れていただけたらと思っています。社員の皆さんに参加してもらうことで、CSRの社内浸透の一助にもなるかもしれません。
    当社の各事業所では、地域貢献活動に取り組んでいますが、銀座ではあまり進んでいませんでした。この映画祭を通じて、銀座の地域貢献につなげていきたいです。

    くにたち地域コラボ 藤井麻由美さん:
    私は、この映画祭のボランティア以外に、多摩で学生向けイベントを運営しています。多摩の学生たちにとって、銀座は馴染みのない場所です。
    でも、このような映画祭を開催していることを伝えると、「銀座は素敵な大人たちがいる街」という印象を持ったようでした。
    1つの取り組みを通じて、興味のなかった街が、いつか行ってみたい街になる。将来的に来街者を増やす、銀座のブランディングにもなっていますね。

くにたち地域コラボ 藤井麻由美さん

ソーシャル映画祭 映画上映後のトークセッション

ソーシャル映画祭 映画上映後の交流会

モデルケースとなって各地に広げたい

  • ─ 今後はどのような発展を目指していますか。
  • 渡邉さん:
    社会に対して意識の高い方以外に、この映画祭の情報が届きにくいというジレンマはあります。でも、実際の映画祭の場は、堅苦しい雰囲気は全くなく、アットホームにやっています。銀座の夜の楽しみ方の1つとして気軽にお越しいただけるようにしたいですね。

    片岡さん:
    今は単発の上映会なのですが、いずれ、1週間、銀座の複数拠点で同時開催するような、本格的な映画祭に育てていきたいです。レッドカーペットも敷いて(笑)

    大川印刷 中野友里帆さん:
    銀座ソーシャル映画祭から発展して、青山ソーシャル映画祭、代官山ソーシャル映画祭など、各地の地名を冠にした映画祭が生まれるようになるのもいいですよね。

    西村さん:
    そして、ゆくゆくは全国各地と連携した「日本ソーシャル映画祭」に(笑)

    渡邉さん:
    最近、「上映会の開催方法を教えてください」という問い合わせを頂くようにもなりました。

    西村さん:
    私たちが、「ソーシャル映画の上映と来場者同士のダイアログをセットで行うモデルケース」となり、そのノウハウを伝えていけば、社会的課題の啓蒙が各地に広がって、大きな意義が生まれると思います。
    そのためにも、まずは私たちが続けることが大事です。毎回40人程度の来場者でも、年間10回開催すれば延べ400人にメッセージを届けることができます。その方々がまた誰かに伝えることで、ソーシャルインパクトはさらに広がっていくでしょう。
    そこから、消費行動や生活上の意識が変わる人が出てきたり、社会的課題解決に向けて動き出す人が出てくるかもしれない。そこに私たちの映画祭の価値があると思っています。

大川印刷 中野友里帆さん

  • ■次回の映画祭開催予定(2014年8月19日現在)
    日 時:2014年8月29日(金)
        18:30開場 19:00開演 21:00頃終了予定
    会 場:株式会社文祥堂 6階
        http://www.bunshodo.co.jp/company/map.html
    入場料:1000円(上映+ダイアログ)
    懇親会:1500円(アルコール・ドリンク、軽食有)21:00頃開始
    定 員:40名
    主 催:中越パルプ工業株式会社
    共 催:(株)シータス&ゼネラルプレス、(株)オルタナ、(株)文祥堂
    上映映画:LIGHT UP NIPPON- 日本を照らした奇跡の花火
         http://www.lightupnippon.net/about

銀座ソーシャル映画祭

2013年にスタートした、社会的意義の高いドキュメンタリー映画の上映会。中越パルプ工業株式会社が主催、共催は(株)シータス&ゼネラルプレス、(株)オルタナ。中越パルプ工業西村氏の発案を、元シータス&ゼネラルプレス黒井理恵氏(現株式会社DKdo代表)の協力によって実現。すぐに、(株)ファンケルの蜷川絵美氏、(株)マルハンの重松寛子氏らがボランティアスタッフで参加する。黒井氏が抜けた現在も、多くの有志が協力し、社会性の高いプロジェクトとして銀座の企業間での連携を生んでいるほか、社会問題について語り合える場としての意義も高い。

インタビュアー

杉山 香林

株式会社オルタナ コンサルタント
http://www.alterna.co.jp
外資系IT企業や広告代理店、PR会社で、マーケティング・コミュニケーション、および事業戦略、新規事業開発に従事。2008年に独立、社会的課題解決に向けた啓蒙プロジェクトや、企業とNPOの協働支援、CSR活動のコンサルテイング、実務推進サポートを行っている。

取材・文:杉山香林  企画・編集:株式会社オルタナ

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