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大住 一誠×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.35

大住 一誠×高嶋 ちさ子

2014.08.11

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、銀座の老舗キャバレー「白いばら」の代表取締役 大住一誠さんです。

創業から83年。戦前から続く正統派キャバレー

高嶋さん
以前から、「白いばら」さんの前を通るたびに、ここは何なんだろうなって気になっていたんです。昭和の香りがする外観が銀座の中でも珍しいですよね。
大住さん
1931(昭和6)年に創業して、今年で83年目になるのですが、この昔ながらの雰囲気を気に入って通ってくださるお客様が多いんですよ。
高嶋さん
戦前からあったとは、相当長いですね。
大住さん
広島出身の祖父祖母が上京し、ごはんの上に何かをかけて出す一杯飯屋からスタートしました。ごはんの炊き方がうまかったらしく、ごはんの炊き方コンテストで1位をとったことも。それで繁盛し、ご縁もあって今の4分の1ぐらいの広さの店から「白いばら」の歴史がスタートしました。
高嶋さん
すばらしいですね! 私はあまり接客に女性がつくお店には入ったことがないんですが、こちらはキャバレーなんですね。昔からそういうお店があったんですね。
大住さん
はい、昔ながらの面影を残す数少ない正統派キャバレーのひとつです。創業当時はカフェと呼ばれていました。

当時のカフェはお酒が飲めるのが主流なんですよ。ですから、たまに見る純喫茶という看板は、お酒ではなくコーヒーが主体の喫茶店だということをお知らせしていた名残なんです。

カフェは時代とともに厳選されたかわいらしいお給仕さんが働いていく方向に進み、アルバイトサロンという名前に変わっていきました。そして、お気に入りの女性とお話ができるキャバレーという形に進化していったわけです。
高嶋さん
へー! 今でいうメイド喫茶のようなものだったんですかね?
大住さん
それに近いですね(笑)。昭和初期には、出会いの場が少なく、カフェやアルバイトサロンが娯楽のひとつとして次々と増えていきました。時代の流れにのって、このお店も誕生したわけです。

白いばら 外観

在籍240名。素人らしさが残る女の子と出身地の会話を

高嶋さん
何名ぐらいの女性が働いているんですか?
大住さん
現在240名ぐらいが在籍しております。1日に出勤する女性は100名ほど。
高嶋さん
そんなに!? 驚きました。
大住さん
はい。ほとんどが20代の女性なので、よく女子高の校長みたいね、と言われます(笑)。
高嶋さん
それだけの人数をまとめるのは、すごいですね。私は「12人のヴァイオリニスト」をプロデュースしているのですが、12人をまとめるだけでもお手上げですもん(笑)。
大住さん
外壁に日本地図があるのをご覧になりましたか? 日本地図に在籍している女の子の名前を貼っているんです。銀座には地方からのお客様も多いので、同じ出身地の女性と会話できたらお客様も和んでいただけるのでは、という父のアイデアなんです。
高嶋さん
素人のよさがあるお店なんですね。
大住さん
はい。プロの女性は少なく、初めてホステスさんをするという女の子がほとんどです。方言で話しをしたり、郷土料理や地元のお祭りの話をしたり、楽しんでいただいております。看板にもキャッチフレーズで“女性は素人、あなたはもてる、大人の遊園地”と書いているんですよ。
高嶋さん
おもしろいですね(笑)。ホステスさんの採用基準は何ですか?
大住さん
清潔感があって、姿勢がよいことです。
高嶋さん
それなら自信があります! ドレスはいくらでもあるので私でも大丈夫ですかね?(笑)
大住さん
もちろんです。ぜひホステス1日体験にいらしてください。
高嶋さん
この年になると呼ばれる方が嬉しいので、お金を払ってでもやりたいと思いますね(笑)。

お客さまの中には著名な方もいらっしゃったのではないですか?
大住さん
はい。著名な方たちも数多くいらっしゃいました。直木賞の発表をここで待った作家さんもいらっしゃいました。
高嶋さん
へ〜! この空間にいろいろな歴史が刻まれているんですね。

外観に設置されている日本地図には、在籍するホステスの名前が

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