GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

新本 桂司×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.38

新本 桂司×高嶋 ちさ子

2014.11.05

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞い ていただきます。今回のゲストは、明治時代から貴金属や鉄道模型を扱う「天賞堂」の代表取締役社長、新本 桂司さんです。

値引きもポイントカードもないのにお客様がリピートする理由とは?

高嶋さん
時計を扱うお店は、デパートとかほかにもいろいろあると思うんですけど、他店とは異なる魅力は何でしょうか?
新本さん
一番大事なことは人(スタッフ)ですね。弊社は、ポイントカードや値引きがないんです。それでも、親子二代、三代に渡って、お越しいただいているお客様がいらっしゃいます。それはやはり、スタッフ一人一人のアフターフォローも含めての、きめ細かいサービスがあるからこそだと自負しております。
時計は、どこに行っても値段はそれほど変わらないですし、どこででも買えるからこそ、おもてなしの精神で接客させていただいております。
高嶋さん
だからリピーターが増えるということなんですね。
新本さん
そうですね。銀座にふさわしいお店であり続けるために、これからもいろいろと新しいことに挑戦していきたいですね。

昔ながらのいいところは残し、変革すべきところは変革していきたい

高嶋さん
子供時代の銀座の思い出はありますか?
新本さん
当時はお店でミニ四駆やエアガンなども扱っていましたので、銀座には、子供の頃からたまに遊びに来ていましたね。遊び場でした。
高嶋さん
銀座で働くようになられた現在は、銀座に対してどのような想いがありますか?
新本さん
銀座って日本一の街だと思うんです。銀座にはさまざまな町会があって、銀座の方々がボランティアでよりよい街作りをしていこうと頑張っているんです。歴史があるのに常に最先端であり続けることができるのは、こういった人たちの努力があればこそでしょう。私も今は「銀実会(各種イベントなどを企画、開催する銀座で店を持つ人たちの組合)」の総務部長をやらせていただいていますが、銀座の街を愛する1人として少しでもお役に立てればと思っております。昔ながらのいいところは残して、変革すべきところは変革していきたいですね。

次回のゲストは……?

高嶋さん
次回のゲストをご紹介いただけますか?
小仲さん
音楽教室やイベントなども数多くされている楽器店の老舗、銀座十字屋の代表取締役会長 中村 千恵子さんです。ハープに注力されている楽器店ですので、ハープの魅力について色々とお話が聞けると思います。

高嶋 ちさ子

ヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンを始め、海外で活躍後、日本に本拠地を移し、全国各地でコンサートを行っている。現在は、演奏活動を中心としながらも、テレビやラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場はさらに広がりを見せている。

高嶋ちさ子オフィシャルウェブサイト

新本 桂司

1976年生まれ。天賞堂、代表取締役社長。大学卒業後、美術関係の仕事を経て、2006年から現職に。本業の傍ら、「銀実会」の総務部長を務め、忙しい日々を送っている。

「天賞堂」ウェブサイト

取材・文: 岡井美絹子 取材場所:天賞堂

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