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Hello! RADIO CITY:!AMAZING GINZA!No.8『銀座百点』

中央エフエム「Hello! RADIO CITY」の「! AMAZING GINZA !」コーナーでは、隔週でAMAZINGな銀座をさまざまな切り口で紹介しています。今回の出演者は、「銀座百点」編集長の田辺夕子さん。1955年に創刊された日本初のタウン誌「銀座百点」は、2020年5月号で通算786号を数えます。編集長が感じる銀座の魅力や銀座という都市の本質、そしてコロナが銀座にもたらす変化とは、どのようなものでしょうか。

番組名:Hello! RADIO CITY(中央エフエム 84.0MHz)
放送日時:2020年5月21日(木)12:05~12:20
ナビゲーター:JUMI
出演者:田辺夕子(銀座百点 編集長)

百点満点を目指す、銀座のタウン誌

JUMI
Hello! RADIO CITYで毎月2回お送りする「!AMAZING GINZA!」コーナー。銀座の街が放つ多様なきらめきを銀座で活躍なさっている人々の独自の視点でご紹介していただこうと思っています。AMAZINGな銀座発見のヒントをぜひ皆さんにお聴きいただきたいと思います。では、今日のAMAZINGなゲストをご紹介します。銀座百点編集部の田辺さんです。田辺さんと電話をつないでお送りします。田辺さん、こんにちは。よろしくお願いいたします。
田辺
こんにちは。よろしくお願いいたします。
JUMI
このコロナ禍でスタジオにお招きすることができず、電話にてお話しすることになってしまいとても残念です。田辺さんはいかがお過ごしでしたか。
田辺
私ども編集部は緊急事態宣言発令により、テレワークに業務を切り替えています。ですので、私も在宅で編集作業をしている状況です。
JUMI
銀座のお店に行きますとレジ脇に「銀座百点」という小さな冊子が置いてあり、多くの方が楽しみにお持ち帰りになっています。私もその一人なんです。
田辺
ありがとうございます。うれしいです。
JUMI
その銀座百点を編集されている田辺さんとお話しできるということで、本当に今回このコーナーを楽しみにしていました。そもそも「銀座百点」がなぜできたのか。その歴史を教えてください。
田辺
1955年、今から65年前に創刊しました。
JUMI
長い歴史があるのですね。
田辺
私自身は創刊時から編集部にはいませんでしたが、昭和30年(1955年)頃は経済が成長する中で大きな商業施設がどんどん出てきた時なんですね。渋谷や新宿など鉄道のターミナル駅に直結した大きなデパートがある街へお客様が離れてしまうことを心配した銀座のお店の方々が創刊したのが始まりです。駅と直結している繁華街は便利ですよね。しかしながら銀座の場合は地下鉄の駅はありますが、JRの駅は少し離れています。また渋谷、新宿のような私鉄の乗り入れはありませんから。
JUMI
銀座の専門店の若旦那衆が集まって始められたということですか。
田辺
そうなんです。当時雑誌というものは最先端のメディアでした。銀座という街がメディアを持つことは、街のPRに繋がっていたと考えられます。
JUMI
雑誌のタイトルである「銀座百点」に「店」の字ではなく、百点満点の「点」が使われていますが、どうしてこのような名前を付けたのですか。
田辺
銀座の方々が編集のノウハウを教わりに行ったのが、当時みゆき通りにあった文藝春秋でした。
JUMI
いきなり有名どころにいらしたのですね!
田辺
当時の文藝春秋社長の佐々木茂索さん「百点満点を目指す銀座の雑誌」ということで、百点満点から「銀座百点」と名付けてくださいました。
JUMI
昭和30年(1955年)から毎月出されていますが、全部で何号出ているのですか。
田辺
2020年5月号で通算786号、発刊されています。
JUMI
すごいですね!その中で田辺さんは何号から編集に携わっていらっしゃるのですか。
田辺
私が入社した時、銀座百点の50周年と600号がちょうど重なるタイミングでした。なので16年前(2004年)に入社したことになり、それから携わっています

コミュニケーションを求める力が銀座に新たな歴史をつくる

JUMI
2015年から11代目の編集長をなさっていて、責任と60年にわたり代々の積み上げてきたいろいろな方たちの思いを背負ってらっしゃると思いますが、銀座百点の編集長として感じる銀座の街や人の魅力とはなんでしょうか。
田辺
銀座というのは人の顔がすごく良く見える街だと思います。それは旦那衆という存在だけではなく、お店の方々も非常によく顔が見える街です。編集長の私だけではなく記事の執筆者も同じように感じていると思います。
JUMI
なるほど。本当に「銀座百点」を読んでいますと、老舗の方はもちろん、新しいお店の方などいろいろな方が関わっていることが良くわかります。それぞれの方が銀座の街に誇りを持っていることが記事から伝わってきますね。
田辺
それは本当に不思議なことで、周りの方に聞いてみても自分が銀座の一員であるという帰属意識を大きく持たれている方が多いですね。
JUMI
やはりそうなんですね。銀座はわが街。銀座を愛しているという方の思いが伝わってくるのですね。
昨今、新型コロナウィルスがいろいろなものを途絶えさせ、縮小させてる中で、コロナ前と現在での銀座の街の変化について教えていただけないでしょうか。
田辺
取材する中で「銀座の街は老舗の街だね」とよく言われるのですが、銀座というのは実は歴史的に新しい街です。中央区で言えば日本橋や京橋のほうがすごく歴史が長いです。銀座は明治5年の大火によりレンガ街が建設されたことにより繁華街としてのあゆみが始まりました。つまり世の中の変化によって街のあり方をどんどん変えてきた地域です
JUMI
ということは、新型コロナウィルスが街のあり方を変えるきっかけになるかもしれないということですか?
田辺
はい。きっかけになると思います。
JUMI
田辺さんの目は既に未來へ向いているのではないかと思いますが、詳しく教えていただければと思います。
田辺
変化について一言でいうと、コミュニケーションが見直されると思っています。私は今自宅で一人仕事をしていますが、やはり人間はコミュニケーションがなければ生きていけないんだなということを実感しました。銀座の街に出てお店の方と会い、お買物をしたりお食事をすることで生まれるコミュニケーションはすごい力だと思います。
JUMI
そうですね。こういう自粛の中であらためて気づかされることが多くありますよね。
田辺
ええ。おそらくコミュニケーションを求める力が銀座に新たな歴史をつくるだろうと思っています。
JUMI
なるほど。私たちも意識して見守っていかないといけないですね。
田辺
そうですね。やはり銀座のお店はコロナの中でもお客様が来られることをすごく待ってらっしゃいます。でも、感染が拡大している今(収録当時、東京の新規感染者は11人)、「来てくださいね」と街からいうことはできないのですが、営業が再開したときのために、ビルを管理したり修繕したりと、今できることをしています。

自分だけの銀座を、歩いて感じて

JUMI
再開した暁には新鮮に映る銀座の街を皆さんに見ていただきたいですね。新型コロナウィルスがある程度収束したらまず最初に取材したい場所はありますか。
田辺
たくさんありすぎて、選ぶのは難しいですね(笑)。私の好きな「銀ぶら」という言葉が100年前からあるように、銀座は歩く人の目線で作られた街だと思います。ぶらぶらと歩いて何かが見つかるところが本質だと思います。コロナが明けて街がどういう風に変化したかを私自身で歩いて見つけ、肌感覚から記事を作成して読者の方にお伝えできればと考えています。
JUMI
そうですね。「銀座百点 6月号」は、今月25日に刊行(毎月25日刊行)されますのでできれば銀座の街を歩いて手に取っていただきたいですね。Withコロナ、コロナと共存しつつ生きている銀座の街の様子を応援しながら見ていただきたいと思いますね。
田辺
銀座は大人の街とよく言われますが、それは年齢ではなく精神的なものだと思います。一人の人間が歩いていて新しいことを発見し、楽しみがあることで成り立ってきた街です。Withコロナの時代で皆様の気持ちの変化が生まれていると思いますが、銀座を歩くことでいろいろなことを感じていただきたいと思います。
JUMI
最後になりますけれども田辺さんからリスナーの皆さんに一言お願いします。
田辺
皆さん銀座に来られる際、お決まりのお店やルートがあると思います。それは素敵なことだと思うのですが、折角でしたら余分に時間を取っていただだき、いつも通る道の一本向こうを曲がったり、いつもと違う通りを歩くこと「こんなお店があったんだ!」と発見することができると思います。
JUMI
いろいろな発見がある街ですものね。田辺さん、ありがとうございました。
今日の「!AMAZING GINZA!」は「銀座百点」編集長の田辺夕子さんとお電話をつなぎました。田辺さん、またぜひ番組にご登場くださいね。
田辺
はい、こちらこそ。ありがとうございました。

出演者プロフィール

JUMI

2010年から中央エフエムにてナビゲーター、プロデューサーとして番組制作等に携わる。
知れば知るほど奥深く、沢山の「宝物」を有する中央区の魅力を「ヒト・モノ・コト・オト」を軸として、多くのリスナーの方々にラジオを通してお伝えしたいと活動する日々。
街と人と橋と地下鉄をこよなく愛しています。

田辺夕子

大学卒業後、社会人経験を経て2004年協同組合銀座百店会に入社。月刊タウン誌「銀座百点」編集部に所属し、2015年に編集長就任。1955年、創刊時のテーマは「銀座の香りをお届けする冊子」。今も編集方針は変わらず、毎月さまざまな作家やアーティスト、街をつくる人びとなど幅広い寄稿者による銀座を誌面で紹介している。
http://www.hyakuten.or.jp/

協力:中央エフエム株式会社(http://fm840.jp/

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