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Hello! RADIO CITY:!AMAZING GINZA!No.24日東コーナー~ずっとこれからも美食の街・銀座、だからこの店!

前代未聞の災禍によって、銀座の飲食業はこれまでにない苦境に立たされています。商売の仕方の変化を余儀なくされるなかで、銀座独自の取り組みも動き出しました。お店に来られない状況でも銀座の味をお客様に届けたい、絶やしてはならないあの味を守りたいーー。「ずっとこれからも美食の街、だからこの店!」の第三弾は、業界間の垣根を超えた銀座発のチャレンジを日東コーナー店主の竹田大作さんがご紹介します。

番組名:Hello! RADIO CITY(中央エフエム 84.0MHz)
放送日時:2021年1月21日(木)12:05~12:20
ナビゲーター:JUMI
出演者:竹田大作(日東物産株式会社 代表取締役社長)

銀座の仲間に支えられて

JUMI
今回の「!AMAZING GINZA!」は、『ずっとこれからも美食の街・銀座、だからこの店!』というテーマで個性ある飲食店を応援、ご紹介していきます。今日のAMAZINGなゲストをご紹介しましょう。日東物産株式会社代表取締役社長の竹田大作さんにお越しいただきました。竹田さん、よろしくお願いします。
竹田
よろしくお願いします。
JUMI
銀座1丁目にお店を構える日東コーナーさん。ロールキャベツと炭火洋食バルとして本当に皆さんおなじみだと思います。その自覚がおありだとか(笑)?
竹田
そうですね(笑)。仕事はがんばっているつもりです。
JUMI
竹田さんは何代目なんでしょうか?
竹田
直系では3代目ですが、間が空いて5代目ですね。
JUMI
銀座でお仕事を長くなさっておられますが、銀座のどんなところがお好きですか?
竹田
人のつながりが強いところが好きですね。
JUMI
竹田さんご自身はお互いに切磋琢磨なさるお仲間がとてもたくさんいらっしゃるとお聞きしています。
竹田
そうですね。できないところをサポートしてくれたり、一緒にがんばれる人たちが銀座にはいっぱいいます。
JUMI
京橋のこのスタジオはガラス張りなので外からご覧いただくことができます。竹田さんのお知り合いの方が何人も収録前に来てくださいました。皆さんに応援されている、支えられている感じが半端ないですね。事前にお知らせをされたんでしょうか?
竹田
そうですね、支えてもらっていますね。ラジオへの生出演が初めてだったので、3日ほど前にFacebookに出したんですよね。そうしたら皆さん来てくれました。
JUMI
お仲間の皆さんに会うと気がまぎれることもあるでしょうし、緊張感も高まったりしますか?
竹田
今日はすごく緊張していたんですが、この雰囲気でほぐれました。

よだれが出ちゃう…!

JUMI
このスタジオがある京橋は銀座のお隣ですが、銀座の皆さんは銀座を拠点に中央区全体のことを考えながら活動されている方ばかりですね。活動の幅も広いでしょうね。さて、このコロナ禍で銀座の名店、飲食店はどんな様子なんでしょうか?
竹田
全体的に厳しいですね。売り上げの比率は個店によって違うと思うんですが、商売の仕方は変化を余儀なくされていますね。
JUMI
日東コーナーさんのロールキャベツですとか、銀座の名店は「あのお店の、あのメニュー」というのがみんなの頭にすぐ浮かぶんですよね。それがすごく大事なことだと思うんです。ぜひ店主の竹田さんからリスナーの皆さんに、「うちのロールキャベツはこんなにおいしい!こんなにすごい!ぜひ食べてみて!」とご紹介いただけますか?「よだれが出ちゃう…!」くらいのイメージでお話いただけるとうれしいです(笑)。
竹田
ハードルが高いですね…(笑)。当店のロールキャベツはずっとレシピを変えないで作り続けています。トマトベースでデミグラスに近いような感じです。一番の特徴は溶ける直前までロールキャベツを煮込んで、召し上がられたときに口の中でさっと溶けるようにしています。
JUMI
とても微妙な臨界点みたいなところを追求して長くご商売されているんですね。今のように寒い時期は熱々のロールキャベツが食べたくなりますよね。
竹田
そうですね。じわっ…とお口の中でほぐれるロールキャベツをぜひ食べにいらしてください。

銀座発、おいしい銀座デリバリー

JUMI
良い表現をありがとうございます!今こうしてラジオをお聴きの皆さんもおいしいことは本当にわかってらっしゃると思います。でも緊急事態宣言のなかで、昼間の食事も会食も控えなくてはならないと思ってらっしゃる方が多いと思います。実は今回、竹田さんをはじめ多くの銀座の飲食店の皆さんが新しい企画を始められるということなんですが、本邦放初公開ですか?
竹田
そうですね。初めてこのような公の場でご紹介します。3月初旬を目途に『おいしい銀座デリバリー』という、銀座の名店のお料理を、中央区や中央区と隣接する区域の方々に配達するプロジェクトを始めます。
JUMI
『おいしい銀座デリバリー』というプロジェクトが動き始めるんですね。この対象エリアは中央区、そして隣接する地区ですので江東区・墨田区・千代田区・港区ですね。どんなお店のどんなものをデリバリーできるんでしょうか?
竹田
ご参加いただけるのは寿司幸さん土佐料理の祢保希さんをはじめとする15店舗くらいです。
JUMI
そこに日東コーナーさんも入ってらっしゃるということですね。熱々のロールキャベツや寿司幸さんの新鮮なにぎりもそうですが、銀座のお料理の質は超一流だと思います。どんなふうにデリバリーするんでしょう?
竹田
料理の質って食品検査とか細菌の問題があるので、どうしたら一番おいしくお客様に届けられるのか、今検討して試行錯誤しているところですね。
JUMI
銀座クオリティって私たちのなかでは確かなものだし、期待値も高いですよね。それでもまだまだ検討の余地があるんですね。じっくり実現していただけたら本当にうれしいです。デリバリーのプロジェクトを始めるにあたって、中央区の方とさらに大きな絆ができたみたいですね。
竹田
物流会社の八大さんが企画の段階から一緒に考えてくださいました。今までは飲食業界と物流業界が別の業界としてそれぞれ活動していましたが、今回完全に融合して、八大さんが新しいデリバリーシステムを作ってくれました。八大さんは中央区人形町に本社を構えていて、今は社長さんは3代目の方です。熱い思いをお持ちです。

お料理と一緒に、届けたいもの

JUMI
銀座クオリティを保ちながらデリバリーをするのは大変なことだと思います。届けるものはお料理だけではなくて、そのお店の心意気も一緒に届けられると良いと思うのですが、竹田さんはどうお考えですか?
竹田
お客様をどのように銀座らしくおもてなししたら良いかとか、どうしたら気持ち良くお食事を召し上がっていただけるかということを1番に考えています。そのことを業界間の垣根を越えて実現するデリバリーを通してお手元に感じていただけます。お召し上がりになるだけではなく、「感じていただく」という付加価値をこのデリバリーで届けられるのかなと思います。
JUMI
今はお店に行けないけれども、どのお店も個性豊かな銀座だからこそ、お店の空気も含めてデリバリーできるんですよね。ラジオをお聴きの皆さんからも、このデリバリーへのアイディアがあればぜひ聞かせてくださいね。
竹田
ぜひお願いします。まだ走りはじめたばかりなので、皆さんのご意見を取り入れながら肉厚にしていけたら素晴らしいものになると思います。
JUMI
いろんなところでデリバリーやテイクアウトが盛んになってきました。たぶん今の状況はそう簡単には収束する流れではなくて、ずっと続くんだろうと思います。そのなかでこのデリバリーをあえて始動されるというのは本当にご英断だと思います。たくさんの方に参加していただきたいですね。
竹田
この事業は、銀座料理飲食業組合連合会さんの理事長をはじめとする中心のメンバーの方々が先頭を切ってご参加くださり、組み立てていただいているので、その点でもやはり今後が楽しみです。
JUMI
デリバリーをお願いしたいとき、数の制限はあるんですか?
竹田
数は多ければ多いほどよいですね。
JUMI
お鍋ごと届いたりするのも嬉しいかも!
竹田
そういうサービスも今後検討できると思います。
JUMI
銀座の飲食店の皆さんたちが知恵を絞って、銀座の名店のおいしさと歴史をずっとこれから先も続けていこうという意思のもとに考えられたんですよね。皆さんの心意気を含めてお料理を味わいたいですし、銀座の食のおいしさをこれからもずっと失ってはいけないと思っています。ぜひ成功に導いていただけると良いなと思います。
竹田
今デリバリーといえばUber Eatsとか出前館が主流ですが、外国からのシステムだけではなくて、銀座発のデリバリーとして、銀座の商売への姿勢とかもっと細かい部分もお客様に届けていきたいです。最近はデリバリー需要が増えて、配達員の交通マナーが問題になっているとニュースなどで目にします。私は交通安全推進委員も務めていますので、問題があれば警察とも連携を取りながら安全にお料理を届ける方法を考えます。そういうところも強みだと思います。地元である中央区の人たちに愛される事業にしていきたいです。
JUMI
そうですね。「おいしい銀座デリバリー」のロゴが入った車が走っていたら、私たちはいち早く発見しますよ。とても楽しみな企画ですね。最後に竹田さんからリスナーのみなさんにメッセージをお願いします。
竹田
飲食店は元気の源ですので、デリバリーを通して銀座の元気を受け取っていただきたいです。みんなで元気になりましょう!
JUMI
おいしいものと一緒に元気が届くんですね!銀座のおいしい食を皆さんにぜひ手にしていただきたいと思います。今日は日東物産株式会社代表取締役社長の竹田大作さんに今まさに進行中のワクワクする企画をご紹介いただきました竹田さんありがとうございました。
竹田
ありがとうございました。

出演者プロフィール

JUMI

2010年から中央エフエムにてナビゲーター、プロデューサーとして番組制作等に携わる。
知れば知るほど奥深く、沢山の「宝物」を有する中央区の魅力を「ヒト・モノ・コト・オト」を軸として、多くのリスナーの方々にラジオを通してお伝えしたいと活動する日々。
街と人と橋と地下鉄をこよなく愛しています。

竹田大作

日東コーナー 代表取締役社長。1948年より続く日東物産株式会社の5代目代表。
《お客様の笑顔は街の笑顔》をモットーに日々現場で奮闘中。
https://nittocorner.com/

協力:中央エフエム株式会社(http://fm840.jp/

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